小説・絵などのもくじ
- こちら - 。  -  (別窓)

saylus(俺)について
- こちら - 。   -   (別窓)

アルカナコレクション
- こちら - 。   -   (別窓)

 


るべれてん 【 saylus : [根性] 】

[ジョブ]
サラリーマン
フリーライター
見習いカトリック信徒
エクソシスト

[レベル]
21

[称号]
割愛

[HP]
2051 / 5634

[MP]
315 / 645

 

 

 

サイラスさんの小説事情スポンサー広告
> Chapter 2-3 : ツークツワンクの近衛騎士長> サイラスさんの小説事情新生ふぁいてぃんぐ!
> Chapter 2-3 : ツークツワンクの近衛騎士長
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--(--:--)|スポンサー広告||TOP↑

 ぴちょん、ぴちょんと水滴が一滴、二滴滴り落ちる音が洞穴に響いては消え、響いては
消えを繰り返している。
 フルフトリドの丘の南にある横穴から崩れかけた神殿へと入ったエルフェス一行は、そ
の奥にある泉の前で足を止めた。

「ほら、なーんもねえだろ。目の前のルーク以外は」

 そう言ってバスケットを下ろしてから真っ直ぐ前を指差したエルフェスは、得意げに語る。

「ここが、黒き竜ベルゼブルが封印されてるって言われてる場所だ。っつっても、チェスの
駒のルークしかねえけどな」

 エルフェスの目の前には、深さがエルフェスのくるぶし程までしか無い程浅い泉がある。
その泉の中央は目線ほどの高さに盛り上がっていて、一筋の光が差し込んでいた。その
台のような山の上には、掌程の大きさで、塔の形をした黒いチェスの駒が静かに立っていた。

「ルークってーのは見てくれは塔だが、元々は二輪馬車だったンだ。もっと解りやすく言って
やると、戦車だ。ルークをここに置いて黒き竜ベルゼブルが封印された場所と決めたヤツ
は、相当な皮肉屋だよな」

 口から焔を吐いて手当たり次第に焼き尽くす黒き竜ベルゼブルと戦車をかけたんだな、
と続けたエルフェスは一息ついて、バスケットから水筒を取り出し口をつけて飲み始める。

「博識ね。そのシュミの悪い鎧を着てきたついでにあの小さな図書館で調べたの?」
「違ぇよ。オレが知識人なだけだ。見直したろ?」
「三ポイントだけ株価を上げてやるわ」
「そりゃどうも」

 エルニャとエルフェスが言い合っている間、ルカは無言で泉の中央に静かに佇むルークを
見つめていた。
 まるで、何かを求めているかの様に。

「んじゃ、とっととメシにしようぜ。腹減ったし、いい加減このやったら重てえバスケットから
開放してくれよ」
「食べたら体が重くなるじゃない」
「摂取したカロリーは全部オレを殴って消費してるから大丈夫だろ、この暴力小娘」
「わたしみたいな清楚可憐でおしとやかな女の子を捕まえておいて暴力小娘と定義する
なんて、失礼にも程があるわ!切腹しなさい!それで赦してあげるわ!」
「なーんでてめぇの為に切腹せにゃなんねえんだよ!てめぇこそ鏡見てきやがれ、どっから
どう見ても怪獣だろうが!」
「失礼しちゃうわね!あんたこそキザよ、ナルシストよ!現実見なさいっ!」
「なにおう、ナルシストじゃねえよ、オレが美形なのは見た目通りの現実だろ?!」
「それをナルシストって言うのよっ!」

 だんだんとヒートアップしてきたエルフェスとエルニャの言い争いに全く動じる気配の無い
ルカを尻目に、二人は今にも掴みかからんばかりの勢いで、怒りのボルテージを上げていく。
 とそこへ、そこかしこに泥の痕をを現在進行形で付着させながら、ドライツェが走り寄って
きた。

「はあ、はあっ……エルフェス、きぃしちょぉっ……!」
「ん?どうした、ドライツェ?」

 汗だくで息を整えるドライツェに対し、エルフェスは怪訝な顔を向ける。いつもはリット王
国のデルリフェルツ砦でデスクワークをしているはずの彼がエルフェスを尋ねて来るなんて
余程大事があったに違いないと思ったエルフェスは、エルニャとの口論を勝手に休戦して、
ドライツェの話を全神経を集中させて聞き入った。

「何かあったのか?」
「え、ええ、ペパン王国の、パラディン十二騎士が、北の、メルメラ峠を、迂回して、侵略し
てくるって、情報が……!」
「何だと?!」
「ですから、メルメラ峠の西に、リット王国兵団と、近衛騎士団を配置して、迎え撃つように
と、グラスティ副団長が、仰せです」

 息を整えながら言うドライチェの報告を聞きながら、エルフェスは靴の紐を締め直していた。

「おい、エルニャ、ルカ、てめぇらはデルリフェルツに帰ってろ。オレはペパンの兵隊さんとこ
んにちわしてくるぜ!」

 エルフェスはそう言って、デルリフェルツの北に向かって勢いよく走り出した。直後、息を
整えたドライツェから声がかかる。

「きしちょ、両手に花なんて……意外とモテるんですね」
「かたっぽは人食い花だ。噛み付かれンなよ?」
「騎士長はエルニャさんが好き、と聞こえました」
「この戦争が終わったら、いい耳鼻科紹介してやるぜ」
「ははっ、楽しみにしてますよ」

 そんな些細な言い争いをしながら、クレイモア使いとサーベル使いの藍色のサーコー
トが、青々とした丘の緑に混ざっていく。

「ルカ、行くよ!」

 エルニャはそう叫び、ルカを置いて駆け出した。すぐ後ろから、ルカがついて来ると思い込
んで。
 ルカは目の前のルークを呆然と見ながら、エルニャの声が聞こえているのかいないのか、
ただ軽く頷いただけだった。





「わざわざ、何で、メルメラ峠、経由で、遠征して、来ンだよ……」
「こっちの、都合も、考えて、欲しい、ですよね……」

 全速力で走ったせいで息を整えるのに必死なエルフェスとドライツェは、メルメラ峠の東に
陣取っている近衛騎士団とリット王国兵団のハリボテ本陣にて、リット王国兵団長のグラス
ティと会話していた。ハリボテ本陣の名の通り、ただ単に馬と人が混在しているだけの場
所だったが。

「仲良しこよし砦と言っても、いざとなれば即座に戦闘態勢に入れる準備はしてあるから
な。デルリフェルツ砦を直接攻めるより、迂回して来た方が遥かに楽だと見込んだのだ
ろう」
「ったく、こっちの戦力を分散させるたぁ全くいやらしい王国だよな」
「ああ、そうだな。所でエルフェス」

 ようやっと息を整え終わったエルフェスに対し、リット王国兵団のグラスティはエルフェ
スをまっすぐに見据える。

「いいニュースと悪いニュースがあるのだが、どちらから聞きたい?選ばせてやろう」

 エルフェスは額の汗を袖で拭って襟元を正しながら、グラスティの問いに応じる。

「別にどっちからでも構わねえが、出来れば走ってきた直後だから、お手柔らかにいい
ニュースから頼むぜ」
「そうか。ならばご希望に応えてやろう。確かにペパン王国軍がメルメラ峠から侵略してく
ると言う情報を得たのだが、実は侵攻してくる可能性のあるルートは二つあるのだ。メルメ
ラ峠を東部経由の時計回りで侵攻してくるルートと、今わたし達の居る西側をまっすぐ下っ
てくるルートだな。もし東部のルートを取られれば、そこには一切布陣していないので一発
でアウトだ」
「あんましいいニュースとは思えねえが、まあいいか。悪いニュースは?」
「攻めてくるのはたった十三人らしい。ペパン王国のパラディン十二騎士と、国王様だな。
よってパラディン十二騎士とペパンの国王陛下をうまく生け捕れば、リット国王陛下がかね
がね熱望していた交渉が出来ると言う按配だ」
「いいニュースと悪いニュースを取り違えてねえか?」
「済まない、主語が抜けたな。敵さんにとっていいニュースと悪いニュースだ」
「それを早く言えよ。んで、その手薄な東部の対策はどーすンだ?」
「何、わたしとエルフェスの二人も居れば十分だろう」

 栗色の顎髭を撫でながら、グラスティは自慢気に胸を張って言った。

「流石に二人対十三人じゃ勝ち目ねえだろ」
「何も戦うとは言ってはいないだろう。ちょっとペパンのパラディン十二騎士様と国王陛下
をおちょくって、ここまでおびき寄せればいいだけの話だ」
「ガキの戦争か?」
「これも作戦と言って頂きたいものだな。人の感情を利用するのも、立派な戦略だ」

 深紅のサーコートを靡かせながら、グラスティは答える。

「まあ、そう言う事だ。ドライツェ、ここの指揮を頼む。わたしとエルフェスは馬に乗って、東
部で待ち構えているとしよう」
「は、はい、わかりましたあ!」

 ドライツェは慇懃に敬礼をして、兵達を纏める為に駆け足で立ち去っていった。残されたエ
ルフェスとグラスティは目的地までの足となる馬を適当に見繕って、颯爽と手綱を繰って駆
け出していった。





2008.02.21(15:38)|新生ふぁいてぃんぐ!コメント(0)TOP↑
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
カテゴリー
最近の記事
せぶんすどらごん
アルカナこれくそん
 

saylusです。
斧使いです。
ふざけた装備の時は
支援仕様なので、
魔法ぶち込んでください。

さぽている
 

ローランですとも。

ブログでレベルアップ
リンク
最近のコメント
さいらすについて
おれの生態についての報告欄。

saylus

Author:saylus
【HN】
サイラス(saylus)
最近は浩介とも名乗ってます。

【ジョブ】
ニート。
病気療養中、とも言う。
とは言いつつも、ゲームシナリオを書き続けAIONをし続ける日々。
すごく・・・謎ニートです・・・。

【GID治療】
男ホル注射さぼってます。
理由は、お外に出ると一日中頭痛と吐き気が止まらないから。
生き残りたい。

【スペック】
生年月日:平成元年4月28日
年齢:今年で22才
性別:フツーの兄ちゃん
その他:条件、眼鏡等。但しAT車に限る。
身長:ちみっこい
体重:一ヶ月で10kg痩せた
性格:
自称、ただのにーちゃん
他称、悪人、変態、など様々である。

【好きなもの】
おっさんキャラ。特にFF7のシドとうたわれのクロウとFFTのダイスダークは別格。ゼノギアスのジェサイアとシタン先生も好き。
ガタイのいい男キャラ
パラディン/クルセイダー
ROの女プリースト系のスリット
及び、女教授のふんどし。
アルベール・カミュ作品全般
シャルルマーニュ伝説
エッダ、カレワラ、ケルト神話。
ゼノギアスとFF全般
ベルセルクとクレイモア
3と9と11と10-2,12はやった事が無い。
FFTのダイスダークはおれの兄。シドルファスは俺のパパン。
アルルゥとアグリアスたんとゼノギアスのマリアたんとマルーたんと雛苺はおれの嫁。
誰が何と言おうと、死んでもアルルゥと雛苺だけは誰にも渡さん。
チェスも好き。紅茶も愛してる。
アールグレイとダージリンとセイロンウバとアップルティーとカモミールティーは最高だ。

【嫌いなもの】
和風スイーツ(笑)ほぼ全て。きなことかもう大嫌い。
とろけるチーズ嫌い。でもピザのチーズはセーフ。
チーズハンバーグとかチーズバーガーとかはアウト。
後、SFモノの作品もあまり好きじゃない。
和風ファンタジーもあまり好きではないかな。
後、女性の立場を上げよう!って団体も嫌い。もう十分じゃねーか。

正直どちらかと言えば和食派。
肉より魚派。
揚げ物より煮物派。
東京で行ってみたい所は浅草。
旅行に行きたい所は京都。テラへ。
半年以内に叶う夢は甲斐性のある男になる事。
これから先の夢は子供を持つ事。
野望は生涯焼きそばとスパゲッティーとさばみそへの愛を貫く事。しいたけも大好きだよ。愛してるよしいたけ。

ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。