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るべれてん 【 saylus : [根性] 】

[ジョブ]
サラリーマン
フリーライター
見習いカトリック信徒
エクソシスト

[レベル]
21

[称号]
割愛

[HP]
2051 / 5634

[MP]
315 / 645

 

 

 

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> 至福のシュヴァリエ その1
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 深紅のマントを羽織った男は、「この世界は何て素晴らしいんだろう」と思っていた。
隻眼で隻腕の紅いマフラーを巻いた男は、「この世界は何て残酷なのだろうか」と思っていた。
深紅のマントを羽織った男はレイエルと言う名で、ビスケットを美味しそうに頬張っていた。
隻眼で隻腕の男はギローと言う名で、唯一自由に使える右手で林檎を一つ持って、ただ
じっと見つめていた。


「なあ、レイエル・・・」
「何だよぅ」


 手に持ったビスケットの入った袋を軽くする事に集中しているレイエルは、ギローの問い
掛けに対し、面倒臭そうに答えた。


「もう『ビスキュイは飽きた』とは言わん。だから、数枚だけでいい、林檎と交換しないか?」
「やだね。メアリーさんが食べたくないんだろ?別のがいいって言ったのは、紛れも無く
 ギローじゃないか」


 そっぽを向いてまたビスケットを美味しそうに頬張り始めたレイエルを見つめていたギロー
だったが、やがて深いため息をついて言った。


「・・・仕事が終わったらファルでも連れて、菓子パンでも食いに行くか?好きなだけ驕って
やるから、それで赦してはくれないか?」
「え、マジ?!遠慮しないよ?」
「・・・いいだろう。赦してくれるのならば、な」
「わぁい、許す許す!許すから行こうようっ!」


 先程までむっつりとしてビスケットを頬張っていたレイエルは、途端顔を輝かせてギローに
抱きついてぴょんぴょん飛び回った。


「恥ずかしいからやめろ。・・・全く、現金なヤツだな」


 前半は諭すように、後半はレイエルに聞こえないように呟いたつもりだったが、レイエル
には聞こえていたらしく


「現金なぼくだからなー。今度ギローが愛しのメアリーさんの悪口言ったら、菓子パンをお腹
いっぱい驕ってくれるまで、赦さないようにしようかなー」


と言い出した。


「待ってくれ、俺が悪かった。もうビスキュイの悪口は言わない、我慢をしてビスキュイを食う
から赦してくれ」
「ちぇーっ」


 レイエルは心底残念そうに、堤防に寄りかかった。食べかけのビスケットを口に頬張り、
左手に持っていたビスケットの入った皮袋の口を閉めて、背中のリュックに放り込んだ。


「・・・にしても、お客さん遅いねえ」
「そうだな。時間は、そろそろの筈・・・なんだが・・・」


 緊張感の欠片も無い声で、彼らは会話をしていた。

 ―――― ターゲットは、赤と金の馬車の中に居る女王様。
 ―――― 失敗すれば斬首。成功すれば金貨の山。

 命を賭した任務に挑む彼らだったが、彼らに緊張感は微塵も無かった。
 彼らに興味があったのは、レイエルの持っている袋の中身だった。
ミルクや砂糖等を贅沢に使ったビスキュイと言う乾パンで、菓子と言う物が贅沢品であるこの
時代だからこそ、ビスキュイは身分の高いシュヴァリエ(騎士)専用の携帯食であり一種のス
テータスとなっているのだ。
が・・・。
流石に、毎日食べ続けるのは飽きる。だからこそシュヴァリエ達はビスキュイを金銭代わりに
して、品物を買う事もあるのだ。
 ビスキュイが一部のシュヴァリエ、即ちブッケラリーのみに赦される携帯食であるからこそ、
金銭代わりにもなり得たのだろう。
 スリボヴィッツァを喉に流し込んで瓶の蓋を閉めた後、ギローは誰に言うともなく呟いた。


「カペー朝、ユグネ王国歴三十二年。陽光の月の昼時。カペー王の后であるメアリー・ルル・ユ
グネは、紅き賊の手で・・・」


 懐に手を入れたと思いきや、短刀を右側に投げたギローは、マフラーで顔の殆どを覆い隠して
木箱の陰に隠れた。


「・・・無残にも、殺められてしまいます。そしてその後の王国は、ルーイン家が神の名の下に
導いて行くのです」
「そりゃ素晴らしい話だな。で、その話が現実になるのはいつ頃なの?」
「俺は片腕が無いから無理だが、お前の手なら届く未来ではないか?」
「そう、だったらその未来を貰いに行ってこようかな」


 そう冗談めかしたレイエルは腰帯からパタを出し、両腕に装着して、


「んじゃ、辺りのヤツは宜しく。ぼくはおばちゃんに挨拶してくるよ」


と残して、走り出した。
 ギローは片腕で火打ち式のライフルのスライドを引き、箱の上部にバレルを乗せて銃を構えた。
 レイエルが遠くで、この王国の女王様達の乗った馬車を止めた。そして、御者と二言三言交わ
した後、レイエルが御者を斬殺した。

「戦闘開始。奪うは、女王様の首だ」


 誰に言うともなくそう呟いたギローは、愛用の火打ち式ライフルの引き金を引いた。
 そうしてレイエルの背後に居た騎士を馬から引き摺り下ろした後、再度片腕でスライドを引き、
バレルを木箱に乗せ、引き金を引き続けた。
 この、失敗一つ赦されない任務を成功させるために。










あとがきー。

のべるまぁむで連載している?小説の一つ目です。
あまりにKYかつプロット無しに作っている為、俺だけアドベンチャー方式で進んでます。
とりあえずこれで原稿用紙二枚分です。
原稿内に収めるのは意外と辛い・・・っ!


このブログ見てる人ならタイトルでピンと来るでしょうが、そう、ル・ガルーとか
エルフェス・タイユフェールとか、セヴランさんとかと同じ世界観・時間軸のお話です。
今回はル・ガルーさんのお話ですね。

セヴラン(陶酔騎士) ⇒ ル・ガルー(背徳騎士) ⇒ グラスティ(反逆騎士)
 ⇒ エルフェス(吟遊騎士)

と、シュヴァリエシリーズは主人公がこう続いていくワケですが。
とりあえずセヴランさんのシナリオはもう殆ど煮詰め終わりました。
正直セヴランさんのお話が一番長いです。
ル・ガルーと同じ成長速度なのに、セヴランにイベント詰め込みすぎた・・・っ!
ナルシストのクセにっ!!



そんなワケで暫くは騎士シリーズ(?)の外伝になるのかもしれない、『至福のシュヴァリエ』を
頑張ると思います。
ル・ガルーの時間軸の人なのに、中心的な要素はセヴラン幼少期の話なのでわけがわかりません。
あ、サイラス(ツクールの方)大好きな人なら愛せるかもしれない。
セヴランの話なのに、前半はサイラスが主人公だからネ。



2009.01.11(23:02)|至福のシュヴァリエコメント(0)TOP↑
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saylus

Author:saylus
【HN】
サイラス(saylus)
最近は浩介とも名乗ってます。

【ジョブ】
ニート。
病気療養中、とも言う。
とは言いつつも、ゲームシナリオを書き続けAIONをし続ける日々。
すごく・・・謎ニートです・・・。

【GID治療】
男ホル注射さぼってます。
理由は、お外に出ると一日中頭痛と吐き気が止まらないから。
生き残りたい。

【スペック】
生年月日:平成元年4月28日
年齢:今年で22才
性別:フツーの兄ちゃん
その他:条件、眼鏡等。但しAT車に限る。
身長:ちみっこい
体重:一ヶ月で10kg痩せた
性格:
自称、ただのにーちゃん
他称、悪人、変態、など様々である。

【好きなもの】
おっさんキャラ。特にFF7のシドとうたわれのクロウとFFTのダイスダークは別格。ゼノギアスのジェサイアとシタン先生も好き。
ガタイのいい男キャラ
パラディン/クルセイダー
ROの女プリースト系のスリット
及び、女教授のふんどし。
アルベール・カミュ作品全般
シャルルマーニュ伝説
エッダ、カレワラ、ケルト神話。
ゼノギアスとFF全般
ベルセルクとクレイモア
3と9と11と10-2,12はやった事が無い。
FFTのダイスダークはおれの兄。シドルファスは俺のパパン。
アルルゥとアグリアスたんとゼノギアスのマリアたんとマルーたんと雛苺はおれの嫁。
誰が何と言おうと、死んでもアルルゥと雛苺だけは誰にも渡さん。
チェスも好き。紅茶も愛してる。
アールグレイとダージリンとセイロンウバとアップルティーとカモミールティーは最高だ。

【嫌いなもの】
和風スイーツ(笑)ほぼ全て。きなことかもう大嫌い。
とろけるチーズ嫌い。でもピザのチーズはセーフ。
チーズハンバーグとかチーズバーガーとかはアウト。
後、SFモノの作品もあまり好きじゃない。
和風ファンタジーもあまり好きではないかな。
後、女性の立場を上げよう!って団体も嫌い。もう十分じゃねーか。

正直どちらかと言えば和食派。
肉より魚派。
揚げ物より煮物派。
東京で行ってみたい所は浅草。
旅行に行きたい所は京都。テラへ。
半年以内に叶う夢は甲斐性のある男になる事。
これから先の夢は子供を持つ事。
野望は生涯焼きそばとスパゲッティーとさばみそへの愛を貫く事。しいたけも大好きだよ。愛してるよしいたけ。

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